ラスコー洞窟はフランスにある洞窟で、約2万年前に描かれた動物の壁画が残っています。
1940年、穴に落ちた飼い犬を助けた地元の少年たちによって偶然発見されました。
その後、多くの見物客が訪れましたが、人間によって持ち込まれた微生物が壁画を侵食してしまったので、今では壁画保存のため洞窟は非公開となっています。
そして、1979年、ラスコー洞窟の壁画は世界遺産に登録されました。
ラスコー展では、クロマニョン人が残した大壁画が、現代の最新技術とアーティストの手作業により精密に復元され、間近で体感することが出来ます。
この場所ではフラッシュなしでの写真撮影がOKでした。
これは、黒い牝ウシとウマの列です。
室内が数分おきに暗くなり、壁画の隠れた線刻がライトで浮かび上がります。
幻想的で、とても綺麗でした。
壁画制作には、絵の具を使う彩色と、彫刻刀のような石器で線を彫る線刻という2つの技法が使われています。洞窟の中は暗いので、石製のランプを使い、辺りを照らしたようです。
このような状況で、たくさんの壁画を残したクロマニョン人。
その姿は、現代の私たちとほぼ変わりません。
ラスコー洞窟やクロマニョン人にまつわるエピソードを読み、展示物を鑑賞していると、自分の中にあったそれまでのイメージが変わり、また、クロマニョン人の素晴らしい技術に驚き、感動しました。
私は15時半くらいから鑑賞したのですが、17時閉館だったのでやはり時間が足りませんでした。
これから行かれる方でじっくり鑑賞したい方は、時間に余裕を持って行かれることをおすすめします。